◎ギリシャは中東・アフリカ・アジアの紛争地から逃れた移民の目的地のひとつであり、年間数万人が船や陸路で亡命を試みている。
ギリシャ沖、亡命希望者とみられる人々を乗せたボート(Getty Images)

ギリシャ当局は1日、エーゲ海東部沖で移民を150人以上救助したと発表した。

沿岸警備隊によると、この海域をパトロールしていた巡視艇は1日未明にレスボス島沖でボートを発見。移民101人を救助し、さらに別の島で2隻目を発見、53人を救助したという。

当局は人々の国籍を明らかにしていないが、地元テレビ局は関係者の話しとして、「救助された154人は中東およびアフリカの移民で、西欧への亡命を希望している」と報じた。

当局によると、154人はレスボス島の移民受け入れセンターに移されたという。

沿岸警備隊は8月31日遅くにもレスボス島沖で2隻の小型ボートを発見し、移民35人を救助したと報告している。

ギリシャは中東・アフリカ・アジアの紛争地から逃れた移民の目的地のひとつであり、年間数万人が船や陸路で亡命を試みている。

当局が8月30日と31日に救助した移民は500人近くにのぼる。

ギリシャやイタリアへの亡命を希望する移民は増加傾向にある。国連の統計によると、今年イタリア当局が保護した移民は約11万3000人。ギリシャは約1万7300人である。(8月28日時点)

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