◎パイロット労組は5.5%の賃上げと、来年以降はインフレを考慮し賃金を自動調整するよう会社側に要求している。
独航空大手ルフトハンザの労働組合は31日、パイロットが新たなストライキ計画を賛成多数で支持したと発表した。
ドイツ通信社(dpa)によると、投票に参加したパイロットの97.6%が労組の提案に賛成したという。
ルフトハンザのパイロットで構成される労組は31日の声明で、「ストライキを回避できるか否かは会社次第である」と警告した。
dpaによると、パイロット労組は5.5%の賃上げと、来年以降はインフレを考慮し賃金を自動調整するよう会社側に要求している。
同労組の広報担当は先週、「経営陣は過去6回の交渉で納得できる提案をしなかった」と明らかにした。
一方、ドイツ第二の労働組合ver.diは先週、ルフトハンザの経営陣に圧力をかけるため、物流、技術、貨物部門の職員約2万人にストを要請。27日に24時間ストを決行し、1000便以上が欠航を余儀なくされた。ver.diはこの部門の職員の賃金を9.5%上げるよう求めている。
パイロット労組は声明で、「今回の投票でストが決まったわけではないが、会社はパイロットの提案を真剣に受け止めなければならない」と警告した。「ストを回避できるかどうかは会社次第です...」
dpaによると、ルフトハンザとver.diの交渉に大きな進展はみられないという。27日の24時間ストでは1000便以上が欠航を余儀なくされ、13万人以上の利用者が影響を受けた。