◎EVGと会社は2月から労使交渉を行っている。
ドイツの鉄道労組は11日、賃上げを求める50時間ストライキを行うと組合員に呼びかけた。
鉄道部門の主要労組EVGは約23万人の組合員に対し、14日の午後10時から16日の午前0時まで職場を離れるよう呼びかけた。
ドイツ通信社(dpa)によると、ドイツ鉄道(国鉄)を含む約50社の労組がストに参加する予定。
EVGと会社は2月から労使交渉を行っている。EVGは12%の賃上げを要求している。
dpaはEVG執行部の話として、「会社が誠実に対応しないため、50時間ストを決行することになった」と伝えている。
ドイツ鉄道の人事部は声明でストを「無意味」「理不尽」と呼び、EVGを批判した。「EVG執行部は妥協点を探す代わりに、50時間ストで国を麻痺させようとしています。信じられない...」
労使交渉がまとまらない他部門の労組も各地でストを決行している。
EVGは3月下旬に24時間ストを行った。このストはサービス労働者の労組「ベルディ(Verdi)」と協調して行われ、国内の鉄道・空港路線の大半が麻痺した。
さらにEVGは先月、2度目のストを行い、多くの地方鉄道と長距離列車が運休となった。
ドイツの消費者物価指数(CPI)は昨年末のピークから低下しつつあるものの、それでもロシアのウクライナ侵攻以前に比べると高い水準にある。4月のCPIは前年同月比7.2%増であった。