◎倒壊したアパートは第2の都市マルセイユの中心部にある旧市街の港から1kmほどの通りに位置する。
フランス当局は10日、南部の港町マルセイユで発生したアパート倒壊事故について、5人の遺体を収容したと発表した。
消防は声明で「瓦礫の中から遺体を収容し、司法が身元確認を進めている」と述べている。
現場を視察したダルマナン(Gerald Darmanin)内相は記者団に対し、「救助隊は諦めていない」と語った。消防は100人以上を現場に派遣している。
救助隊は重機でコンクリートブロックを、細かい瓦礫は手作業で撤去した。
マルセイユのパヤン(Benoit Payan)市長は10日、自身のツイッターアカウントに声明を投稿し、犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。
またパヤン氏は「救助隊は24時間体制で捜索を続けている」と述べた。
AFP通信によると、警察は犯罪の可能性を除外していないという。マルセイユ地検は9日夜の記者会見で、「ガス爆発の可能性も念頭に置き捜査を進めている」と語った。
倒壊したアパートは第2の都市マルセイユの中心部にある旧市街の港から1kmほどの通りに位置する。
マルセイユでは2018年の建物倒壊事故で8人が死亡している。倒壊した2棟は労働者層が多く住む地区にあり、建設基準は満たしていたものの、ひどく劣化していた。