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フランス極右政党RN、マクロン大統領に解散総選挙を要求

バイル首相は先週、26年度予算の削減という不人気な計画を押し通すため、信任投票を呼びかけた。
フランス、極右「国民連合(RN)」のルペン議員(右)とバルデラ党首(AP通信)

フランスの極右「国民連合(RN)」のバルデラ(Jordan Bardella)党首は2日、マクロン(Emmanuel Macron)大統領に対し、議会を速やかに解散し、総選挙を実施するよう要求した。

バルデラ氏は記者会見で、政権崩壊を回避しようとするバイル(Francois Bayrou)首相の努力は失敗に終わるだろうと語った。

RNや他の野党は9月8日の信任投票で少数与党を倒すと表明している。

バイル氏は先週、26年度予算の削減という不人気な計画を押し通すため、信任投票を呼びかけた。

これにより、財政懸念を背景にフランスの30年物国債利回りは2日、16年ぶりの高水準に達した。

反移民政党RNの影の支配者であるマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)議員はバルデラ氏との会談後、記者団に対し、「奇跡は起きない。RNの意思が変わることはない。終わりだ」と述べた。

またルペン氏は「超迅速な(議会)解散を要求する。そうすれば、今回の選挙で生まれる新たな多数派が(国のための)予算を構築できる」と語った。

RNと左派政党・不屈のフランス(LFI)を含む多くの野党が信任投票で反対票を投じる予定だ。

バイル氏の留任が拒否された場合、マクロン氏の選択肢は限られてくる。新首相を任命しても野党との厳しい協議が続くだろう。

地元メディアの最新の世論調査によると、議会を解散した場合、与党は議席を減らし、RNが議席を伸ばす可能性が高い。

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