◎いくつかのNATO加盟国も米国と2国間防衛協定を結んでいる。
2023年4月4日/ブリュッセルのNATO本部、フィンランドの国旗掲揚(Geert Vanden Wijngaert/AP通信)

今年NATOに加盟した北欧フィンランドは今週、米国と2国間防衛協力協定を結ぶ予定だ。

フィンランドのバルトネン(Elina Valtonen)外相は14日、首都ヘルシンキで記者会見し、「18日にワシントンD.C.で協力協定に署名する」と明らかにした。

式典には両国の国防相が出席する予定だ。

国防省の報道官は記者団に対し、「この協定はフィンランドの安全保障と防衛を強化する、非常に重要なものだ」と語った。

また報道官は「この協定には法的拘束力がある」と強調した。

国会(一院制、定数200)はこの協定を賛成多数で承認するとみられる。

この協定により、フィンランドは米軍兵士に対し、南部の海軍基地、内陸部の空軍基地、北極圏のラップランド地方にある広大な陸軍基地に至るまで、北欧諸国全体をカバーできる15の基地や施設への立ち入りを許可することになる。

米軍はフィンランドに常駐し、定期的に演習を行う一方、恒久的な基地を設置する計画はないとしている。

いくつかのNATO加盟国も米国と2国間防衛協定を結んでいる。

NATO加盟を目前に控えたスウェーデンは先週、同様の協定に調印した。NATO加盟国のデンマークも近い将来、同様の協定を結ぶとみられている。

スポンサーリンク