◎マリン氏は現在36歳。2019年2月にフィンランド史上最年少の首相となった。
2022年5月18日/イタリア、ローマの首相府、フィンランドのマリン首相(Andrew Medichini/AP通信)

フィンランドのマリン(Sanna Marin)首相は18日、薬物使用疑惑が浮上したことについて、何も悪いことはしていないと反論した。

この疑惑はマリン氏が個人宅のパーティーに参加した際の映像が拡散したことで急浮上した。

フィンランド放送協会(YLE)などによると、警察がこの疑惑を捜査しているという情報は今のところ確認できていないという。

ソーシャルメディアに投稿された動画には、マリン氏を含む6人がカメラの前で踊っている様子が映っている。動画の後半、マリン氏はダンスフロアと思われる場所に膝をつき、両腕を頭の後ろに回し、髪を振り乱して踊っている。

YLEはマリン氏の説明を引用し、「個人宅で行われたパーティーが公になってしまったことに失望している」と報じた。「私は友人たちと過ごしました。パーティーで、かなりワイルドに。踊って、歌いました」

またマリン氏は「ドラッグを使用しているのではないか」という噂がSNSなどで広がったことについて、「違法薬物を摂取したことは一度もない」と断言した。「私は踊ったり、歌ったり、パーティをしたり、完全に合法なことはやってきましたが、ドラッグを使用したことは一度もありません」

報道によると、パーティーがいつどこで行われたかは分かっていない。

マリン氏は現在36歳。2019年2月にフィンランド史上最年少の首相となった。

マリン氏はYLEのインタビューの中で、「私は同年代の人と同じように友人と自由な時間を過ごし、これまでと同じ人間であり続けるつもりだ」と語っている。

一部の批評家は欧州がロシアのウクライナ侵攻で大混乱に陥っている今、パーティーで踊っている場合ではないとマリン氏を批判している。フィンランドはロシアと1340kmの国境を共有し、長年保ってきた中立を覆し、NATOに加盟を申請した。

マリン氏は昨年7月、フィンランドの人気ロックフェスティバルに参加した際にも一部の批評家から批判されていた。

昨年12月には専用電話を持たずに午前4時までクラブで過ごし、その後の調査でコロナ陽性者と接触していたことが判明、謝罪した。

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