オランダ下院議会選、中道左派「民主66」が勝利、連立協議へ
選挙管理委員会によると、D66と右派の与党「自由党(PVV)」はそれぞれ26議席を獲得。D66が全体の票数でPVVを上回ったという。
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オランダで先月行われた下院議会選(定数150)について、地元メディアは4日、中道左派の「民主66(D66)」の勝利が確定したと報じた。
選挙管理委員会によると、D66と右派の与党「自由党(PVV)」はそれぞれ26議席を獲得。D66が全体の票数でPVVを上回ったという。
票差は約2万8000票であった。
D66のイェッテン(Rob Jetten、38歳)党首は記者団に対し、今回の結果を「歴史的な成果」と評し、「誇りを感じると同時に国に対する大きな責任を自覚している」と述べた。
イェッテン氏は連立の可能性を探るため勝利政党が指名する「スカウト」を任命。15政党との協議を開始する予定だ。
反移民・反イスラム政策を公約に掲げるPVVのウィルダース(Geert Wilders)党首はコメントを出していない。
PVVの選挙公約には難民申請者の完全な受け入れ停止、国境での軍隊によるパトロール、最近開設された難民申請者センターの閉鎖などが盛り込まれていた。
PVVは今回の選挙で11議席を失った。
PVVは2年前の選挙で勝利し、4党連立政権を発足させたが、他の3党はウィルダース氏の首相就任を認めなかった。
ウィルダース氏はソーシャルメディア上で不正があった可能性を示唆。選管や地方自治体から非難を浴びている。
