◎ブルガリアでは極右の民族主義政党の存在感が増している。
ブルガリア当局は25日、第二次政界大戦中に誕生した親ナチス組織を起源とするグループによる毎年恒例のパレードを禁じると発表した。
このパレードは人権団体、政治家、外国大使館から毎年非難されていた。
SNSでも「パレードの主催団体は人種差別、移民排斥、反ユダヤを助長している」という投稿が多数寄せられている。
連邦検察は25日、首都ソフィアの市長と内相に対し、パレード禁止に抗議するデモも予想されるため、公共秩序の維持と市民の安全を守るよう要請した。
地元メディアによると、検察庁前には民族主義者数十人が集まり、決定に抗議したという。
一方、反ファシストの活動家は同日、ネオナチ禁止を求める集会をソフィアで開催した。
報道によると、機動隊はこの集会を厳重に警備し、乱闘を回避したという。
このネオナチ集会は2003年から毎年開催されてきた。主催団体によると、親ナチス組織は第二次世界大戦中にナチスを支援し、ブルガリアの民族主義者を長年にわたって惹きつけてきたという。
ソフィアの中心部にはこのパレードを阻止するために機動隊が配備され、市内の組織があった場所周辺の通りも封鎖された。
ブルガリアでは極右の民族主義政党の存在感が増している。地元メディアによると、このパレードは極右が最も重要視するイベントのひとつだという。