◎ 野党活動家のマリア・コレスニコワ氏は懲役11年、マキシム・ザナック氏は懲役10年を宣告された。
2021年9月6日/ベラルーシ、首都ミンスクの裁判所、野党活動家のマリア・コレスニコワ氏(右)とマキシム・ザナック氏(Ramil Nasibulin/BelTA/Pool/AP通信)

9月6日、ベラルーシの裁判所は2人の主要な野党活動家に長期刑を言い渡した。

野党調整評議会の主要メンバーであるマリア・コレスニコワ氏は昨年9月に逮捕されて以来、1年近く拘留されていた。首都ミンスクの判事は、権力を掌握するために共謀し、過激派組織を創設し、国家の安全を損なった罪で同氏に懲役11年を宣告した。

同じく調整評議会の主要メンバーのひとりである弁護士のマキシム・ザナック氏は懲役10年を言い渡された。

2人は判事の裁定を「偽物」と呼び、非難した。現地メディアによると、2人の弁護士は上訴手続きを開始したという。

2人は昨年8月に行われた大統領選挙で独裁者のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が勝利を主張した後、調整評議会に加わった。

1994年以来、ベラルーシを鉄の拳で率いてきたルカシェンコ大統領は有効票の90%を獲得したと主張したが、野党と有権者、そして西側諸国はこの主張を速やかに却下し、大規模な抗議デモを引き起こした。

ルカシェンコ大統領に忠誠を誓うベラルーシ国家保安委員会(KGB)と警察当局は平和的なデモに参加した市民35,000人以上を逮捕し、数千人を残酷に殴打した。

当局はベラルーシで活動する独立系ジャーナリストと主要な活動家に対する取り締まりを継続しており、これまでに少なくとも650人が政治犯として拘留されたと伝えられている。

大統領選挙に立候補した野党党首のスヴャトラーナ・ツィハノウスカヤ氏は選挙の翌日、リトアニアへの亡命を余儀なくされた。しかし、同じく隣国に追放されると思われたコレスニコワ氏は首都ミンスクで当局に拘束された際、パスポートを引き裂き、国内にとどまる道を選んだ。

コレスニコワ氏の父、アレクサンダー・コレスニコワ氏は6日、AP通信の取材に対し、「当局はデモの象徴になった娘に復讐した」と語った。「ベラルーシの裁判所は大統領の忠実なしもべです...」

コレスニコワ氏は昨年、大統領選への立候補を表明したヴィクタル・ババリコ氏の選挙キャンペーンを率いたが、当局はババリコ氏の立候補を却下し、マネーロンダリングと脱税の罪で突然起訴した。ババリコ氏は2ヶ月前に懲役14年を言い渡されている。

野党党首のツィハノウスカヤ氏は2人の即時釈放を求めるとツイートした。「裁判所はベラルーシ人を脅すために2人の投獄を決めました。しかし、私たちは自由を手に入れるまで立ち止まりません」

西側諸国も判決を厳しく非難した。

イギリスのドミニク・ラーブ外相は声明で、「この判決はベラルーシ当局が民主主義と自由を擁護する者に対する攻撃を継続していることを示している」と述べた。「政敵への攻撃はルカシェンコ政権の孤立を深めるだけです...」

欧州委員会の報道官は、「EUは拘留された政治犯全員の即時釈放を求め続ける」と述べた。

ドイツの外務省は判決を「抑圧の象徴」と呼び、非難した。

2020年8月23日/ベラルーシ、首都ミンスクで開催された集会、野党活動家のマリア・コレスニコワ氏(Getty Images/AFP通信)
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