▽この夫婦は4月に逮捕され、人道に対する罪、戦争犯罪、テロ組織に関与した罪などにも問われていた。
ドイツ・バイエルン州の連邦検察は30日、イラクの少数派ヤジディ教徒の少女2人を奴隷として監禁し、性的暴行を加えたなどとして、イラク人夫婦を起訴したと明らかにした。
この夫婦は4月に逮捕され、人道に対する罪、戦争犯罪、テロ組織に関与した罪などにも問われていた。
州検察は声明で、「2人は2015年10月~17年12月の間、イラクとシリアでイスラム国(ISIS)の構成員として内戦に参加し、15年後半から5歳の少女を、17年10月から12歳の少女を奴隷にしていた」と述べた。
それによると、夫が2人を何度もレイプし、妻はその部屋を用意していたという。
検察は「夫婦が2人に過酷な身体的暴力を加え、2人は宗教の自由を制限されるだけでなく、性行為、家事、育児を強要され、奴隷同然の扱いを受けていた」と指摘した。
男は12歳女児をほうきで殴り、女は5歳女児の手に熱湯をかけてヤケドを負わせたとされる。
またある時は片足立ちを30分続けるよう強制。下の子が転ぶと、上の子の顔に泥を投げつけたり、唾を吐きかけたりした。
夫婦は2017年11月にシリアを去る前に、2人を他のISISメンバーに引き渡したとされる。