オーストリア・アルプスで雪崩相次ぐ、スキーヤー8人死亡
事故は複数カ所で発生し、厳しい積雪条件と不安定な雪質による警告が出ていたにもかかわらず、登山者やスキー愛好者が山岳地域へ入り、雪崩に巻き込まれた。
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オーストリア西部ザルツブルク州のアルプス山中などで1月17日に発生した雪崩について、当局は18日、これまでに8人の死亡を確認したと明らかにした。それによると、事故は複数カ所で発生し、厳しい積雪条件と不安定な雪質による警告が出ていたにもかかわらず、登山者やスキー愛好者が山岳地域へ入り、雪崩に巻き込まれたという。今回の事故はオーストリア・アルプス地域での冬季レジャーの危険性を改めて浮き彫りにした。
最初の雪崩は17日の12時30分頃に発生。標高約2200メートルの場所で1人の女性スキーヤーが雪崩に巻き込まれ、その場で死亡が確認された。山岳救助隊によると、この地域では積雪が例年よりも多く、斜面の雪が不安定な状態だったという。
それから約90分後、近隣の渓谷で別の雪崩が発生。7人が巻き込まれ、うち4人が死亡、2人が重傷を負った。1人は奇跡的に無傷で救助された。この現場には複数の救助ヘリコプターと山岳救助隊、赤十字の捜索犬チームなどが出動し、迅速な救助活動が行われたが、悪天候と地形の厳しさが救助活動を困難にした。
さらに16時30分頃、中部の山岳地帯でも雪崩が発生し、3人のチェコ人スキーヤーが死亡した。3人はグループで滑走中に雪崩に巻き込まれ、他の4人は安全な場所へ避難したと警察が発表している。
オーストリア当局は今回の事故について、複数回にわたって雪崩警報が出されていたにもかかわらず、多くの人が危険な区域に入ったと指摘した。山岳救助隊も「この悲劇は、現地の雪崩リスクが極めて高いという警告が出されていたにもかかわらず、危険な斜面に人々が入り続けた結果だ」と述べ、改めて注意を呼びかけた。
オーストリアは冬季スポーツが盛んな国で、多くの観光客がスキーやスノーボードを楽しむためにアルプス地域を訪れるが、気象条件によっては雪崩リスクが急激に高まることで知られている。今回の事故は専門家や当局が繰り返し発していた危険性の警告を再認識させるものとなった。
現地では関係機関が引き続き安全対策を進めるとともに、山岳地域を訪れる人々に対して最新の気象情報や雪崩危険度の確認を徹底するよう呼びかけている。冬の山岳での活動には十分な準備と慎重な判断が必要であり、今回の事故の教訓を重く受け止める必要がある。
