◎エルドアン氏の政治生命をかけた選挙の結果は西側と東側諸国に大きな影響を与える可能性がある。
2023年5月14日/トルコ、首都アンカラの投票所、票をチェックする当局者(Ali Unal/AP通信)

トルコ国営アナトリア通信は14日、大統領選の開票率91%時点で現職のエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が野党候補をリードしていると報じた。

エルドアン氏の政治生命をかけた選挙の結果は西側と東側諸国に大きな影響を与える可能性がある。

アナトリア通信によると、開票率91%の時点でエルドアン氏の得票率は49.9%、野党統一候補のクルチダルオール(Kemal Kilicdaroglu、共和人民党)党首が44.4%。

一方、野党寄りの民間メディアは開票率95%時点でエルドアン氏が49%、クルチダルオール氏が45%と報じた。

いずれの候補も集計終了時点で50%以上を獲得できなかった場合、5月28日の決選投票に移行する。

首都アンカラの選挙管理委員会は競合する政党に数字を提供しているが、「集計が完了・確定するまで結果は公表しない」としている。

アナトリア通信と他のメディアは関係者の話しとして、異なる得票率を伝えた。

アナトリア通信はエルドアン氏有利。民間メディアは決選投票に向かうと伝えている。

アナトリア通信は開票率75%の時点でエルドアン氏が51%、クルチダルオール氏が43%と伝えた。民間は76%時点でエルドアン氏が48%、ウルチダルオール氏が46%と伝えている。

一方、野党はアナトリア通信が得票率を操作していると主張。クルチダルオール氏が僅差でリードしていると声明を出した。

野党の選挙活動を支援したイスタンブールのイマモール(Ekrem Imamoglu)市長は与党の選挙監視員がクルチダルオール氏が優勢とされる投票所に異議を申し立てていると主張した。

エルドアン氏はこの20年間、首相・大統領としてトルコを統治してきた。最新の世論調査はクルチダルオール氏が優勢と伝えていた。

アナトリア通信によると、開票率91%の時点で1400万票以上が未集計。

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