トルコ裁判所が「Grok」サービス停止命令、大統領らを侮辱
GrokはxAI社が開発した大規模言語モデル(LLM)を基盤とするAIチャットボット。X(旧ツイッター)と連携し、リアルタイムな情報に基づいて回答する。
を基盤とするGrokのロゴ(Getty-Images).jpg)
トルコ裁判所は9日、米実業家マスク(Elon Musk)氏の人工知能チャットボット「Grok」がトルコ大統領らを侮辱するコンテンツを拡散したとして、トルコ国内からのアクセスを禁止する命令を出した。
GrokはxAI社が開発した大規模言語モデル(LLM)を基盤とするAIチャットボット。X(旧ツイッター)と連携し、リアルタイムな情報に基づいて回答する。
トルコ国営アナトリア通信によると、GrokはXユーザーからの質問に回答する中で、トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領とその母親、その他の人物に対して下品な回答を行ったとされる。
現代トルコの建国者ムスタファ・ケマル・アタチュルク(Mustafa Kemal Atatürk)初代大統領に対しても、不快な回答があったとされる。
首都アンカラの市民団体はこれを受け、インターネット法に基づき、公共の秩序への脅威を理由にGrokへのアクセスを禁じるよう請求。裁判所は9日早朝、この請求を承認し、通信当局に禁止措置を実施するよう命じた。
Grokは最近のアップデートで、政治的に不適切なコンテンツも回答に含めるようになった。
Xはトラブルを認識し、不適切なコンテンツの削除に対応したとしている。