◎トルコとイスラエルは先週、外交関係を正常化することで合意した。
トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は23日、パレスチナ自治区のアッバス(Mahmud Abbas)議長と首都アンカラで会談し、パレスチナへの支援を継続すると表明した。
エルドアン氏は記者団に対し、「パレスチナ人の大義に対するトルコの支援が弱まることは決してない」と語った。
トルコとイスラエルは先週、外交関係を正常化することで合意した。
エルドアン氏は共同記者会見の中で、「パレスチナの兄弟に対するトルコの支持が弱まることは決してなく、これからもパレスチナ問題の解決に向けた努力と取り組みを継続する」と語った。
アッバス氏はトルコとイスラエルが和解したことには言及せず、エルドアン氏の揺るぎない支援に謝意を示した。「トルコ国民はパレスチナの正当な権利、自由、独立を支持しています。そして、パレスチナ人はトルコがあらゆる分野でパレスチナに寄り添い、支援を提供し続けていることを知っています。
トルコとイスラエルはこの地域の同盟国だったが、エルドアン氏がイスラエル政府のパレスチナ人に対する政策を率直に批判したことで関係が崩壊。イスラエルはトルコがガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスを受け入れていることに強く反発した。
両国は2010年、パレスチナへの人道支援を運ぶガザ地区の活動家グループがイスラエル軍の攻撃を受けた後、それぞれ大使を帰国させた。この事件ではトルコの活動家9人が死亡している。
その後、関係はある程度修復したものの、トルコは米国がイスラエル大使館をエルサレムに移転した2018年、再び大使を呼び戻した。
トルコのチャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相は23日、地元メディアのインタビューで、「パレスチナはトルコとイスラエルの関係回復に反対していない」と語った。
報道によると、トルコは数日中に駐イスラエル大使を指名する予定。