◎スタジアムに集まった数千人の観衆が殺人罪で死刑判決を受けた男の銃殺刑を見守った。
アフガニスタンのタリバン暫定政権は26日、北部ジョウズジャーン州のスタジアムで殺人犯を公開処刑した。
地元メディアによると、スタジアムに集まった数千人の観衆が殺人罪で死刑判決を受けた男の銃殺刑を見守ったという。
AP通信は情報提供者の話しとして、「殺害された男性の弟がライフルの引き金を5回引いた」と伝えている。
タリバンは公開処刑のメディア取材を許可していない。ソーシャルメディアで拡散した動画には柱にくくりつけられた男が射殺される様子が映っていた。
タリバンは2021年8月に政権を奪取して以来、少なくとも5回公開処刑を行っている。
1990年代の旧タリバン政権はイスラム法に基づき、公開処刑、石打ち、むち打ちなどを行っていた。
タリバンは26日の公開処刑に関するコメントを出していない。
首都カブールの裁判所は声明で、「26日の死刑判決は最高指導者と最高裁判所の許可に基づき、執行された」と明らかにした。
処刑された男はファーリヤーブ州出身の男。同じく同州出身の男性をジョウズジャーン州で殺害し、有罪判決を受けた。
タリバンは22日、殺人罪に問われた男2人を東部ガズニ州のスタジアムで公開処刑した。引き金を引いたのは犠牲者の親族とみられる。