◎13年目に突入した内戦の死者数は40万~60万人、避難者数は1200万~1300万人と推定され、国土の大部分が廃墟になった。
シリアの難民キャンプ(Getty Images)

シリア・アサド政権による北西部イドリブ県への砲撃で子供6人を含む少なくとも9人が死亡した。救助ボランティア団体「ホワイト・ヘルメット(シリア民間防衛隊)」が25日、明らかにした。

それによると、アサド軍はイドリブ県郊外の集落を複数回砲撃したという。

アサド政権はロシアとトルコの仲介で2020年3月に停戦協定を結んだが、これを無視し、反体制派が支配する地域への空爆・砲撃を続けている。

イドリブ県は反体制派が支配する最後の主要拠点であり、この数年の戦闘により民間人数千人が死亡したとされる。

ホワイト・ヘルメットの報道官はSNSに声明を投稿。「イドリブ県郊外の集落が砲撃を受け、子供6人を含む住民少なくとも9人が死亡した」と書き込んだ。

それによると、救助隊は現場で女性1人を治療し、9人の遺体は家族に引き渡したという。

イドリブ県の人口は400万人超とされ、その大半が内戦によって住居を失った国内避難民である。

13年目に突入した内戦の死者数は40万~60万人、避難者数は1200万~1300万人と推定され、国土の大部分が廃墟になった。

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