◎ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
イスラエル軍がパレスチナ・ヨルダン川西岸地区のナブルスで少なくとも4人のパレスチナ人を殺害した。パレスチナ保健省が9日、明らかにした。
地元メディアによると、イスラエル軍の特殊部隊がナブルス中心部で車両に向けて発砲したという。これにより、車に乗っていた4人が死亡、1人が負傷した。
パレスチナ通信(WAFA)は目撃者の話しとして、「市内に潜入した特殊部隊が黒いセダンをハチの巣にした」と伝えている。
それによると、負傷した1人は近くの病院に搬送され、治療を受けているという。
銃撃現場には数百人が集まり、イスラエルを非難。イスラム組織ハマスに報復を求める人もいた。
イスラエルの地元紙ハーレツは関係者の話しとして、「この銃撃で5人が死亡した」と伝えている。
パレスチナ保健省によると、亡くなったのは43歳、41歳、32歳、31歳の男性。
ハマスは9日、この銃撃を「卑怯な犯罪」と呼び、ヨルダン川西端で活動するレジスタンスにイスラエルを攻撃するよう促した。
ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
パレスチナ保健省によると、ヨルダン川西岸だけで747人のパレスチナ人が殺害され、そのうち20人近くが入植者に殺害されたという。負傷者は6200人を超えている。