◎ヨルダン川西岸のイスラエル軍小隊は16日夜、ジェニン難民キャンプに入り、いくつかの建物屋上に狙撃兵を配置した。
ヨルダン川西岸地区、イスラエル軍の兵士(Getty Images)

イスラエル軍が17日、ヨルダン川西岸地区で武装勢力3人を含むパレスチナ人5人を殺害した。

これにより、イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの紛争が10月7日に勃発して以来、ヨルダン川西岸で殺害されたパレスチナ人は205人となった。

イスラエル軍は声明で、「ヨルダン川西岸でハマスおよび他のイスラム過激派を取り締まる作戦を続けている」と表明した。

しかし、地元の人権団体は17日午後、「イスラエル軍が一般市民の家屋を取り壊したり、非武装の市民を殺害している」と非難した。

ガザ地区におけるパレスチナ人の死者は1万1000人を超え、数千人が瓦礫の下敷きになっていると推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も全く立っていない。

イスラエル側では少なくとも1200人が死亡。約240人がハマスの人質になっているとみられる。

AP通信は関係者の話しとして、「ヨルダン川西岸のイスラエル軍小隊は16日夜、ジェニン難民キャンプに入り、いくつかの建物屋上に狙撃兵を配置した」と伝えている。

その後、数カ所で銃撃戦が発生。ハマスの戦闘員も参戦したという。

イスラエル軍は開戦以来、ヨルダン川西岸を数回空爆。ハマスとガザ地区の過激派イスラム聖戦の拠点を破壊したと主張している。

パレスチナの保健当局は17日、イスラエル軍の攻撃で少なくとも5人が死亡、15人が負傷し、うち4人が重傷と報告した。

中心部にある病院には負傷者が殺到したと伝えられている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク