◎ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で800人近くのパレスチナ人が殺害されている。
イスラエルの治安部隊がパレスチナ・ヨルダン川西岸地区の集落を襲撃し、少なくとも4人を殺害した。同軍が19日、明らかにした。
AP通信が現場で撮影した映像にはイスラエル兵が北部カバティヤ村の建物に押し入り、その後、屋上から3人の遺体を地上に放り投げる様子が映っていた。
襲撃を目撃した住民はAPの取材に対し、「3人の兵士が隣接する複数階建ての建物の屋根から遺体を蹴落とした」と語った。
地上にはイスラエル軍の車両とブルドーザーが待機していた。遺体を搬送したとみられる。
イスラエル軍は声明で、「カバティヤの建物に潜伏していた過激派の戦闘員4人を殺害した」と述べた。
パレスチナ保健省はイスラエル当局によるカバティヤ村での取り締まりにより、少なくとも1人が死亡、10人が負傷したと報告している。
APが報じた映像には3人の兵士が屋上で遺体を引きずり、順番に地上に落とす様子が映っていた。兵士たちは遺体を落とす前に地上を確認している。
兵士たちは遺体の手足を持ち、屋上から放り投げていた。3人目の遺体は屋上の橋に移された後、兵士に蹴落とされた。
イスラエル軍は殺害した4人の身元を明らかにしていない。
ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で800人近くのパレスチナ人が殺害されている。