◎イスラエル軍によるここ数日の空爆と砲撃で死亡した民間人は100人近くに達した。
イスラエル軍が19日、パレスチナ・ガザ地区南部と中央部を激しく空爆した。
ガザの保健当局によると、この空爆でパレスチナ人少なくとも45人が死亡、数十人が瓦礫の下敷きになった可能性があるという。
国連はイスラエルに即時の停戦を呼び掛けているが、実現する可能性は低いとみられる。
ガラント(Yoav Gallant)国防相は声明で、「ガザ南部における軍事作戦は数カ月続くだろう」と表明した。
イスラエル軍は同日、ガザ北部で機能していた最後の病院を急襲し、職員を拘束した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、19日の空爆で負傷した子供少なくとも2人がこの病院で息を引き取ったという。
子供の両親は白い布に覆われた2人(2歳の男児と生後2週間の女児)を抱きしめ、こう叫んだ。「イスラエルは何をしたいの?生まれたばかりの子供を殺したいの?」
ガラント氏は声明で、「イスラエル軍はガザ北部で発見されたハマスのトンネル網を抑え、掃討に向けた最終作戦に入った」と述べた。
またガラント氏は「ハマスを一掃するまで戦いは終わらない」という以前の見解を繰り替えた。
ガザの保健当局によると、イスラエル軍によるここ数日の空爆と砲撃で死亡した民間人は100人近くに達したという。パレスチナ側の死者は約1万9000人。イスラエル側では少なくとも1200人が死亡、100人以上が人質に取られたままである。