イエメン・フーシ派がトランプ政権をけん制「イラン攻撃したら参戦」
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
-2.jpg)
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は21日、米国がイスラエルによるイランへの攻撃に加担した場合、紅海で活動する米軍の艦船を攻撃すると表明した。
フーシ派の報道官は声明で、「米国がイスラエルに加担してイランを攻撃した場合、紅海の米艦船を攻撃する方針だ」と述べた。
フーシ派の幹部であるモハメド・アルブカイティ(Mohammed al-Bukhaiti)氏は今週初め、イランを支援するため、この紛争に介入すると表明した。
フーシ派はこの2日前、イランと協調してイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表していた。
フーシ派がイランと連携してイスラエルを攻撃したと公式に認めたのは初めてであった。
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
この間、フーシ派は2隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも4人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。
フーシ派は3月、イスラエル軍がガザ地区への攻撃を再開したことを受け、紅海やアラビア海、アデン湾などを通過するイスラエル船舶への攻撃を再開すると主張。トランプ米政権はこれを受け、フーシ派に対する軍事作戦を開始した。
米中央軍(CENTCOM)は3月15日にフーシ派への攻撃を開始、首都サヌアやホデイダなどを1000回以上空爆した。フーシ派は300人近くが死亡したと報告している。
フーシ派は4月、米国に攻撃を止めるよう懇願。トランプ政権はこれを受け、空爆を停止した。
イスラエルとイランの衝突が2週目に入り、中東の緊張が劇的に高まる中、トランプ(Donald Trump)米大統領は2週間以内にこの紛争に関与するかどうかを決定するとしている。