◎イスラム国(ISIS)とつながりのある武装勢力が別のテロ組織に攻撃を仕掛けた。
シリア南部ダラアで銃撃戦があり、少なくとも17人が死亡した。イギリスのNGOシリア人権監視団が7日、明らかにした。
それによると、イスラム国(ISIS)とつながりのある武装勢力が別のテロ組織に攻撃を仕掛けたという。
シリア人権監視団はこの銃撃戦で戦闘員12人を含む少なくとも17人が死亡したと発表。その中には流れ弾に当たって亡くなった民間人が含まれる。
同監視団は7日午後の時点で銃撃戦が続いていると報告。国営シリア・アラブ通信(SANA)は報道していない。
ダラアは内戦に突入した2011年の蜂起の発祥地として知られている。ロシアの支援を受けるアサド政権は2018年に反政府勢力からダラアと周辺地域を奪還した。
それ以来、ダラアはISIS系組織などによるテロ攻撃や暴力に悩まされてきた。
シリア人権監視団はダラア市内で6日に発生した爆発にも言及。「かつて国家安全保障機関に勤務していた男が率いる武装勢力が路上に即席爆発装置(IED)を設置したと犯行声明を出した」と明らかにした。
この爆発により子供少なくとも8人が死亡したとされるが、詳細は不明だ。SANAは子供7人が死亡したと報じている。