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アフガニスタン東部地震、死者1400人超える、被害の全容不明

被害の全容は明らかになっておらず、当局や国連、その他国際機関が総動員で調査している。
2025年9月1日/アフガニスタン、東部クナール州郊外の集落(Getty Images/AFP通信)

アフガニスタン東部のパキスタン国境付近で発生したマグニチュード6.0の地震について、タリバン当局は2日、これまでに1411人が死亡、3124人が負傷したと明らかにした。

この地震は8月31日の午後11時47分頃に発生。震源地は東部ナンガルハル州ジャララバード近郊。震源の深さは10キロ。津波は発生しなかった。

タリバン暫定政権のムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はX(旧ツイッター)への声明で、「この地震による死者は1411人に達し、3124人が負傷した」と書いた。

またムジャヒド氏は「被災地全域で救助・捜索活動が続いている」と述べた。「数十人の特殊部隊員が航空機が着陸できない地域へ空輸され、瓦礫から負傷者を救出し適切な場所へ搬送しています...」

米地質調査所(USGS)によると、救助活動が続く中、ジャララバードの北東約32キロ地点で2日にM5.2の余震が発生した。

ナンガルハル州のタリバン当局は声明で、約8000戸の家屋が倒壊したと述べた。

被害の全容は明らかになっておらず、当局や国連、その他国際機関が総動員で調査している。

ムジャヒド氏によると、東部クナール州の被害が特に深刻で、死者のほぼ全てが同州で確認されたという。

アフガンには活断層が複数あり、地震が多発している。

西部ヘラート州で23年10月7日に発生したM6.3の地震では1000~4000人が死亡したと推定されている。

アフガンの地震に関する問題点として、まずインフラの脆弱性があげられる。

道路や建物が老朽化しており、地震後の迅速な支援が困難である。また、政治的な不安定性や紛争の影響もあり、災害対策や復興のための資源が限られている。

さらに、医療体制が十分でないため、犠牲者が増えることも懸念される。

加えて、地震後の復旧にも時間と多大な努力が必要であり、地震対策の強化とともに、安定した支援体制の構築が急務である。

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