レバノン各地で戦闘激化、70万人避難、イスラエルvsヒズボラ
国連によると、国内で避難を余儀なくされた人はこの7日間で70万人に達し、人道危機が深刻化している。
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イスラエルとレバノンの親イラン組織ヒズボラとの戦闘が激化し、戦闘開始から2週間目に入ったレバノンで避難民が激増している。国連によると、国内で避難を余儀なくされた人はこの7日間で70万人に達し、人道危機が深刻化している。
今回の戦闘は3月初旬、ヒズボラがイスラエル北部に対して攻撃を行ったことをきっかけに始まった。これに対しイスラエル軍は空爆などで応戦し、レバノン各地で戦闘が拡大している。イスラエル軍はヒズボラの拠点や関連施設を標的とした攻撃を続け、首都ベイルート南部などヒズボラの影響力が強い地域でも空爆が行われている。
レバノン政府によると、これまでに400人以上が死亡し、その中には少なくとも83人の子どもと42人の女性が含まれている。住宅地への攻撃や空爆による被害が広がり、多くの住民が自宅を離れて避難生活を余儀なくされている。
イスラエル軍は南部や東部のヒズボラ拠点周辺の住民に避難を命じ、これが大規模な避難につながっている。避難民の一部はベイルートへ移動、政府は公共施設やスタジアムなどを避難所として開放した。学校や公民館なども臨時の避難施設として使用されている。
戦闘はレバノン国内だけでなく国境周辺でも続いている。ヒズボラは9日、イスラエル軍がヘリコプターを使ってレバノン東部に部隊を送り込み、地上戦が起きたと主張した。一方、イスラエル軍はそのような作戦は行っていないとし、双方の主張が食い違っている。
またイスラエルのドローン攻撃により、ベイルートでイラン革命防衛隊(IRGC)の幹部5人が死亡したとの報道もあり、紛争が地域全体に波及する可能性が懸念されている。ヒズボラは引き続きイスラエル北部にロケット弾を発射しているが、イスラエル側では現時点で民間人の死亡は報告されていない。
イスラエル軍は今回の戦闘で兵士2人が死亡したことを明らかにしている。攻撃の応酬は続き、停戦の見通しは全く立っていない。
レバノンでは2024年にもイスラエルとの戦闘で大規模避難が発生し、今回の戦闘はそれに続く深刻な人道危機となっている。避難民の増加により、食料や医療、衛生環境などの不足が懸念され、国際機関が支援の強化を呼びかけている。
国連はさらなる戦闘拡大が起きれば避難民の数がさらに増える可能性があると警告している。中東情勢が緊迫する中、レバノン国内でも人道状況の悪化と地域全体への影響が懸念されている。
