◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は4万人近くに達し、今も増え続けている。ハ
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは7月31日、パレスチナ・ガザ地区で取材に当たっていた記者2人がイスラエル軍の空爆により死亡したと発表した。
それによると、この記者2人と子供少なくとも1人を乗せた車はイランの首都テヘランで暗殺されたイスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏の出身地とされる難民キャンプで取材を行っていた。
アルジャジーラは病院関係者の話しとして、「記者2人と子供1人を乗せた車が空爆に遭い、3人の死亡が確認された」と伝えている。
ハニヤ氏はテヘランで30日に行われた大統領宣誓式に出席。ハマスはイスラエル軍がハニヤ氏のいる建物を空爆し殺害したと報告している。
イスラエル政府はハニヤ氏の死に関するコメントを出していない。
国際非営利団体・ジャーナリスト保護委員会によると、昨年10月にガザ紛争が始まって以来、ガザ地区で殺害されたジャーナリストは111人、うち106人がパレスチナ人であった。残り5人のうち3人はイスラエル人、2人はレバノン人となっている。
アルジャジーラによると、3人の遺体は近くの病院に運ばれ、同社の職員が身元を確認したという。子供の身元は明らかになっていない。
イスラエル軍はこの空爆に関するコメントを出していない。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は4万人近くに達し、今も増え続けている。ハニヤ氏暗殺により、イスラエルとハマスの停戦協議が停滞することは確実だ。