◎イスラム国(ISIS)とつながりのあるジハード組織は8月15日の首都陥落以来、タリバンに対する攻撃を強化しており、紛争の拡大が懸念されている。
2021年10月3日/アフガニスタン、首都カブールのイードガーモスク、周囲を警戒するタリバンの戦闘員(フェリペ・ダナ/AP通信)

10月3日、アフガニスタンの首都カブールにあるモスクの近くで爆弾が爆発し、民間人少なくとも5人が死亡した。

タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は記者団に対し、「モスクの門近くに置かれた爆弾が爆発した」と述べた。「当局は爆発に関与した容疑者3人を逮捕しました...」

タリバン当局と現地メディアによると、犯行声明を出した組織は今のところ確認されていないが、東部ナンガハール州に拠点を置くイスラム国(ISIS)関連のジハード組織が関与している可能性が高いという。

タリバンはより過激なジハード組織を封じ込めるための努力を続けているが、西側諸国と国際機関の援助を断たれた影響で国の運営に苦労しており、資金不足は安全保障と治安に深刻な影響を与えている。

カブール在住のモハマド・イスレール氏はAP通信の取材に対し、「イードガーモスクの近くで大きな音が聞こえ、多くの人々が逃げ惑っていた」と述べた。

一方、イタリア政府が資金提供したカブールの救急病院は3日、「爆弾テロで負傷した4人を受け入れた」とツイートした。

現地メディアによると、タリバンの戦闘員はイードガーモスク周辺を封鎖し、警戒態勢に入ったという。モスク本体は爆弾の影響を受けず、門の装飾品がわずかに破損したと伝えられている。

ISISとつながりのあるジハード組織は8月15日の首都陥落以来、タリバンに対する攻撃を強化しており、紛争の拡大が懸念されている。

ジハード組織は先日、ジャララバードで発生した複数の殺人事件に関与したと主張し、さらなる攻撃を示唆していた。

ジハード組織ISIS-K(イラクのイスラム国家とレバント)は8月末、カブールの国際空港近くで自爆テロを決行し、米兵13人と民間人169人を殺害した。

今回の攻撃はISIS-Kもしくは他のジハード組織が東部地域から首都に向かって拡大していることを示している。

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