◎ジョニーは昨年、アンバーの告発記事を掲載したタブロイド紙The Sunをめぐる一連の裁判で敗訴し、名声を失った。
2022年4月13日/バージニア州フェアファックスの地方裁判所、女優のアンバー・ハード(Getty Images/AFP通信)

ジョニー・デップとアンバー・ハードの元セラピストは14日、嵐のような結婚生活の最後の数ヶ月、夫妻が「相互虐待」に及んだと証言した。

ふたりのセラピストを務めたアンダーソン氏は14日の公聴会のビデオ証言でふたりの結婚生活を赤裸々に語った。

ジョニーは昨年、アンバーの告発記事を掲載したタブロイド紙The Sunをめぐる一連の裁判で敗訴し、名声を失った。

アンバーは審理の中で、「ジョニーから平手打ちされ、押し込まれ、髪を引っ張られ、手榴弾のようにボトルを投げつけられた」と訴えたが、カリブの海賊は元妻を「脅迫的な嘘つき」と非難した。

ジョニーはワシントン・ポスト紙が2018年に掲載した記事の中で、アンバーが「家庭内暴力を(受けた女性を)代表する公人になった」と述べたことに憤慨し、元妻に対する5,000万ドル(約63億円)の訴訟を起こした。

訴えられたアンバーは1億ドル(約126億円)の訴訟で元夫に反撃している。

アンダーソン氏は2月に録音された陪審員向けの証言で、「夫妻は2015年10月~12月の間に何度かセラピーを受けた」と説明した。

アンダーソン氏によると、当時のふたりの関係は不安定で、激しく言い争い、セラピーをやめると何度も口にしたという。

アンダーソン氏は、「ハード氏は当時、夫から身体的暴行を受けたと報告しました」と述べた。「ある時、私のオフィスを訪れたハード氏の顔にはいくつかの小さな青あざがありました...」

またアンダーソン氏によると、アンバーはジョニーのセラピー放棄を阻止するため、暴力的な言葉を何度も口にしたという。

アンダーソン氏は、「デップ氏はセラピーの間、しばしばハード氏の妨害に直面した」と証言した。「ハード氏は何度も乱暴な話し方をし、とても興奮していました。彼女はデップ氏のようなペースで話すのが苦手だったのです」

アンダーソン氏は、ジョニーとアンバーが過去に受けた家庭内暴力についても証言した。「ハード氏は父親から殴られ、デップ氏は母親から殴られたと言いました。しかし、デップ氏はハード氏と出会うまでの数十年間、自分をうまくコントロールできていたと思います...」

しかしアンダーソン氏は、「夫妻は互いにののしり合い、虐待し合っているように見えた」と証言した。

ジョニーの弁護団はアンバーの家庭内暴力に関する証言を否定し、2018年の記事はジョニーの評判を落とすためのものだったと主張している。

14日の公聴会にはアンバーの元個人秘書も証人として出席した。

ジョームズ氏はアンバーに給料アップを求めた際に起きたとされる出来事について証言した。「彼女は椅子から飛び上がり、私の顔からおよそ10cmのところに顔を近づけました。彼女は私の顔に唾を吐きかけ、よくその額を要求できるなと言いました」

泥沼裁判は少なくとも6週間は続くと予想されている。公聴会はオンラインで生中継され、俳優のジェームズ・フランコ、ポール・ベタニー、テスラ社のイーロン・マスクCEOなど、多くの著名人が証言する予定である。

2022年4月12日/バージニア州フェアファックスの地方裁判所、ジョニー・デップとアンバー・ハード(Brendan Smialowski/Pool/AP通信)
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