刑務所長は感染を否定。しかし、彼女の弁護士は感染したと主張する
イランのインスタグラムスター、サハル・タバル(ユーザー名)こと「ファテメ・ヒシュヴァンド女史」は、人気女優アンジェリーナ・ジョリーの「ゾンビ」を彷彿とさせる写真を投稿し続け、国際的ゾンビインスタグラマーとして有名になった。
ヒシュヴァンド女史は2019年末に冒とくや暴力を扇動するなどした罪で逮捕、収監されていた。アンジェリーナ・ジョリーに憧れ整形を50回以上繰り返し、ゾンビのような姿になった同女史。刑務所に収監されてからも注目を集め、他の女性囚人からは「ゾンビアンジー」と呼ばれていたという。
ヒシュヴァンド女史が収監されている刑務所の所長は、同女史がコロナウイルスに感染したことを否定。「ヒシュヴァンド受刑者の弁護士が発表したニュースは真実ではない。刑務所内はクリーンな状態である」とイランのISNA通信社に語った。
イランは中東地域の中でコロナウイルス感染者および死者が最も多い。18日、イラン保健省は国内の死者が5,000人を超えたと発表した。
ヒシュヴァンド女史の弁護士は、イランの司法府に公開書簡を提出し、刑務所内でコロナウイルスが蔓延しているとインスタグラムに投稿。
ヒシュヴァンド女史がコロナウイルスに感染している(疑いがある)と弁護士に報告したのは、同女史の母親だった。母親は娘にコロナウイルス感染の兆候が見られたため、検疫所に移されたと報告。弁護士は今回の発表に踏み切った。
また弁護士は、ヒシュヴァンド女史が逮捕された際も仮釈放を申し出たが、司法府に拒否されたとも付け加えた。3月、イラン政府はコロナウイルスの蔓延を防止するべく、約85,000人の囚人を条件付きで釈放している。
ヒシュヴァンド女史がサハル・タバルの名で注目され始めたのは2017年。インスタグラムなどのSNSに整形写真を投稿し続け、国際的ゾンビインスタグラマーとしての地位を確立した。しかし、不適切な投稿が目立つようになり、現在インスタグラムアカウントは削除されている。
50回以上の整形手術を繰り返すヒシュヴァンド女史のことを多くのファンユーザーが案じ、懸念を表明した。しかし、同女史は「写真加工とメイク」の結果である、とファンに説明している。
不適切な投稿を繰り返したヒシュヴァンド女史は、法を犯したイランのインフルエンサーリストに加えられ、先に述べた冒とくと暴力を扇動した容疑で逮捕。国際的ゾンビインフルエンサーの没落に、多くのファンユーザーは落胆した。
ヒシュヴァンド女史がコロナウイルスに感染したか否かは不明。先に述べた通り、刑務所長は感染を否定している。18日時点のイラン国内におけるコロナウィルス感染者数は80,000人超。5,031人が死亡した。
Sahar Tabar is said to have contracted the coronavirus in prison and has being denied release by the authorities.
— Legit.ng (@legitngnews) April 17, 2020
She has since being put on ventilator. https://t.co/OdWW6OmmMn