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▽最初の山火事は西部のパシフィック・パリセーズ地区で7日の午前11時頃に報告された。
2025年1月7日/米カリフォルニア州ロサンゼルス郡西部、消防士と消防へリ(Getty Images/AFP通信)

カリフォルニア州ロサンゼルスで少なくとも2つの山火事が発生し、約3万人に避難命令が出た。現地メディアが7日に報じた。

最初の山火事は西部のパシフィック・パリセーズ地区で7日の午前11時頃に報告された。

国立気象局(NWS)によると、カリフォルニア州では季節外れの高温と乾燥により、山火事のリスクが高まっているという。

同州のニューサム(Gavin Newsom)知事は火災が急速に拡大しているとして、非常事態を宣言。避難命令が出ていない地域の市民に対しても、いつでも避難できる準備を整えておくよう促した。

NWPは南カリフォルニアの全域で風が強い状態が8日以降も続くと予想している。

消防によると、パシフィック・パリセーズ地区の山火事は7日の午後6時30分時点で12平方キロメートルまで拡大。複数の家屋が全焼したと伝えられている。ケガ人の情報はない。

この結果、同地区とマリブの数千人が避難命令が出る前に自主的に避難した。

消防は消防ヘリと放水機を投入し、地上で消火や伐採に当たる消防士を支援している。

パシフィック・パリセーズ地区の山火事は複数の道路を飲み込んだ。ABCニュースによると、乗り捨てられた車や炎に包まれた複数の車が目撃されたという。

ニューサム氏は声明の中で、「強風が炎を煽り、猛烈な勢いで燃え広がっているため、極めて危険な状態だ」と警告した。

パシフィック・パリセーズの北東で発生した別の火災も強風に煽られ、焼失面積はわずか30分で0.04平方キロメートルから0.8平方キロメートルに急拡大した。

消防はこの火災についても、さらに燃え広がる可能性が高いと警告している。

ホワイトハウスによると、バイデン(Joe Biden)大統領はこの火災について説明を受け、住民に避難命令に従うよう促したという。

消防は約3万人の住民に避難命令を出している。

米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。

昨年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いていたが、11月末に気温が急激に下がり、多くの山火事が鎮火した。

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