◎フィリポはアフリカ南東部沖で勢力を強め、12日にモザンビークに上陸。2つの州を含む広い範囲に暴風と大雨をもたらした。
アフリカ南東部・モザンビークにサイクロン・フィリポが上陸し、少なくとも2人が死亡、数千人が避難を余儀なくされた。気象当局が14日、明らかにした。
それによると、フィリポはアフリカ南東部沖で勢力を強め、12日にモザンビークに上陸。2つの州を含む広い範囲に暴風と大雨をもたらした。
中央政府は少なくとも510戸の家屋が損壊し、3000人近くが避難を余儀なくされたと報告。複数の道路が土砂崩れや洪水で通行不能になった。
当局は50万人以上が影響を受ける可能性があるとして、不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。
フィリポはマラウイ、モザンビーク、マダガスカルで少なくとも522人が死亡したサイクロン・フレディの上陸からちょうど1年後に到来した。
国際赤十字(IRC)は14日、「モザンビーク事務局の職員が被災地に入り、地元当局と連携して被害状況を調査している」と声明を出した。
国際移住機関(IOM)によると、南部の複数の町で約200世帯、1000人以上が避難所に身を寄せているという。
フィリポはある程度勢力を維持した状態で南西方向にゆっくり進み、南アフリカなどに大雨をもたらすと予想されている。