米テキサス州大洪水、死者129人に、行方不明者170人超、トランプ氏が被災地視察
州中部のグアダルペ川沿いの低地には人気のキャンプ場が多数あり、行方不明者の人数を把握することがより困難になっている。
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米南部テキサス州カー郡などで発生した洪水について、地元当局は11日、これまでに129人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。
3日遅くから4日早朝にかけての豪雨でグアダルペ川などの水位が一気に上昇。カー郡のキャンプ場や住宅地に濁流が押し寄せた。
州中部のグアダルペ川沿いの低地には人気のキャンプ場が多数あり、行方不明者の人数を把握することがより困難になっている。
当局は行方不明者の数を把握するためにホットラインを開設。その結果、家族や親族と連絡が取れないという情報が何十件も寄せられた。
当局によると、11日午前の時点で170人以上と連絡が取れておらず、全員が洪水に巻き込まれたかどうかは分からないという。
その多くがカー郡のキャンプ場に滞在していたと推定されている。
カー郡のキャンプ場では当時、約750人の少女らがサマーキャンプに参加していた。このキャンプ場では36人の子供を含む103人の死亡が確認されている。
トランプ(Donald Trump)大統領は大規模災害宣言を発令。連邦緊急事態管理局(FEMA)が現地で対応に当たっている。
トランプ氏は11日、カー郡で警察官や救助隊員らと面会。行方不明者の捜索を行っている連邦政府職員やボランティアを称賛した。
またトランプ氏は記者から「テキサス州の気象台の警告が遅れたため、避難が間に合わなかったと思うか?」という質問に対し、「そのように考えるのは邪悪な人間だけだ」と答えた。
国立気象局(NWS)は3日深夜から4日未明にかけてテキサス州で命に危険が及ぶ洪水が発生する、もしくはすでに発生している可能性があると警告。州の気象台はこの警告から数時間後に危険情報を出した。
この遅れが死者数の増加につながったかどうかは分からない。一部の専門家は州政府の対応について独立した調査を行う必要があると指摘している。