◎中国と韓国の原発は福島の数倍~数十倍のトリチウムを海洋や河川に放出している。
2023年8月12日/韓国、首都ソウル、日本・福島原発のトリチウム海洋放出に抗議するデモ(Getty Images/AFP通信)

韓国の首都ソウルで12日、日本・福島原発のトリチウム海洋放出に抗議するデモが開かれ、数百人が参加した。

国際原子力機関(IAEA)は先月、東京電力のトリチウム放出計画を承認。欧米諸国と韓国政府も国際基準に基づく日本の管理体制を支持している。

しかし、デモ隊は海洋生物が危険にさらされ、魚介類が汚染されるとして、日本政府に抗議した。

デモ隊は「汚染大国日本」「日本は太平洋を破壊するな」「日本?ノーサンクス」などと書かれた看板を掲げた。

AP通信の取材に応じた環境活動家は「日本人はトリチウムを海に垂れ流そうとしている」と主張した。

IAEAは先月、日本の計画を支持する報告書を公表した。

その数日後、韓国政府も独自の評価報告書を出し、「この放出は国際基準を遵守しており、海洋に意味のある影響を与えない」とした。

しかし、日本は国内外で批判にさらされている。

中国の国営メディアはIAEAの報告書を「性急」と指摘。「我が国の専門家は福島の海洋放出に問題があると指摘した」と伝えている。

中国と韓国の原発は福島の数倍~数十倍のトリチウムを海洋や河川に放出している。

福島原発の建屋には100万トンを超える処理水が保管されている。

この水を海洋に放出する計画は2018年に初めて公表された。そのプロセスは慎重に管理され、国際基準に基づき、放出前に海水で希釈する。

バイデン(Joe Biden)米大統領は来週、韓国の尹錫烈(Yoon Suk Yeol)大統領と日本の岸田(Fumio Kishida)首相と首脳会談を行う予定だ。3首脳は福島の問題についても協議するとみられる。

ソウルの抗議デモに参加した女性はSNSにこう投稿している。「韓国、米国、日本の政府は福島の問題を環境災害としてとらえ、将来の世代のために阻止すべきです」

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