欧州各地で冬の嵐、交通網に深刻な影響、死者も
各国で気温が大幅に低下し、凍結した路面や積雪が交通網を麻痺させ、航空・鉄道・道路の各方面で混乱が続いている。
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ヨーロッパ各地が凍てつく寒気と雪、氷による冬の嵐に見舞われ、多数の交通混乱や死亡事故が発生し、日常生活や移動に深刻な影響が出ている。各国で気温が大幅に低下し、凍結した路面や積雪が交通網を麻痺させ、航空・鉄道・道路の各方面で混乱が続いている。
フランス南西部ランド地方では6日、積雪や凍結した道路状況が原因で少なくとも3人が交通事故により死亡したほか、パリ近郊でも2人が事故で亡くなったと伝えられている。政府は一部の地域でトラックの通行を禁止、大規模な交通渋滞が発生している。パリ市内では有名な建築物や屋根が雪で覆われ、学校が休校となるなど生活への影響も広がっている。フランス北部と西部の6つの空港が閉鎖されるなど航空網も大打撃を受けている。
オランダの状況も深刻で、特にアムステルダムのスキポール空港では雪と氷の影響で空港作業が困難となり、数百便の欠航が報告された。滑走路の雪かきや飛行機の除氷作業が続けられているものの、今後さらに降雪が予想され、運航再開の見通しは立っていない。また、鉄道網も凍結したポイントや早朝のソフトウェアトラブルにより大幅な遅延や運休が発生し、鉄道会社は「必要な場合のみ移動するように」と通勤客に呼びかけている。道路でも雪と氷で移動が困難となり、自家用車や通勤者に大きな影響が出ている。
気温が極端に低下したイギリス北部では夜間に一部地域で気温が氷点下12.5度まで落ち込み、鉄道や道路、航空の交通機関が影響を受けている。数百校の学校が閉鎖され、競馬やサッカーの試合が延期・中止となったほか、氷による停電でグラスゴーの地下鉄が一時運休するなど、日常生活にも支障が出ている。スコットランド北部では最大15センチの積雪が予想され、すでに雪に閉ざされた地域で軍の支援を求める声が出ている。
イタリアではローマを中心に数週間続いた大雨でテベレ川の一部が氾濫。公衆の立ち入り制限や倒木・洪水被害への警戒が強まっている。北部や中部ではスキー客が大雪を歓迎しているものの、今後も低温と積雪が続く見通しが報じられている。
バルカン半島でも深刻な影響が続いている。ボスニア・サラエボでは雪の重みで木の枝が折れ、通りかかった1人が死亡。セルビア西部の一部自治体では非常事態宣言が発令され、アイスバーンによる道路閉鎖や交通事故への警戒が強まっている。クロアチアやモンテネグロのアドリア海沿岸では強風と荒れた海が海岸地域のインフラに被害を及ぼしており、休暇用の別荘や沿岸施設が波をかぶる様子も見られた。
各国当局は積雪・凍結に伴う事故防止と迅速な交通網復旧に追われており、住民には不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。長期的な寒波の影響や気象条件の改善次第では、さらなる混乱や被害の拡大が懸念されている。
