◎被害の全容は明らかになっておらず、陸軍・警察・消防の合同部隊が調査に当たっている。
2023年5月3日/ルワンダ西部の集落、大雨で倒壊した建物(Rachid Bugirinfura/AP通信)

東アフリカ・ルワンダ政府は3日、西部と北部の広い範囲で大雨による洪水が発生し、少なくとも129人が死亡したと発表した。

国営テレビは関係者の話しとして、「数百人と連絡が取れず、死者数は増える可能性が高い」と伝えている。

西部州知事の報道官は声明で、「2日夜と3日早朝の大雨で洪水や土砂崩れが多発し、いくつかの道路が冠水した」と述べている。

それによると、西部州では先週から大雨が続き、数万人が被災した可能性があるという。被害の全容は明らかになっておらず、陸軍・警察・消防の合同部隊が調査に当たっている。

国営テレビは政府関係者の話しを引用し、「短期間に発生した大雨による災害の記録(死傷者数)を大幅に更新する可能性がある」と報じた。

気象庁によると、西部と北部地域では今週いっぱい、大雨が続く見通し。

政府は過去に何度も湿地帯や洪水が発生しやすい地域で生活する市民に移転を要請していた。

専門家によると、西部、北部、首都キガリは丘陵地帯であり、雨季になると広い範囲で土砂崩れが発生するという。

政府は先月、年始から4月20日までの間に、自然災害で死亡した市民が全国で60人に達し、民家1200戸以上が全壊、農地2000ヘクタール以上が被害を受けたと報告した。

ケニア、ソマリア、エチオピアなどの東アフリカ諸国では深刻な干ばつが続く一方、一部地域では大雨となっている。

ウガンダの遠隔地で先週発生した河川の決壊では少なくとも3人が死亡、数百人が避難を余儀なくされた。

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