◎パキスタンの雨季は7月から9月まで続く。
パキスタン北部で豪雨による土砂崩れが相次ぎ、いくつかの道路が寸断され、多くの観光客が立ち往生している。警察当局が24日、明らかにした。
北西部カイバル・パクトゥンクワ州には国内旅行を楽しみたい観光客が押し寄せ、ひどく混雑しているようだ。
しかし、国家防災管理庁(NDMA)はこの1カ月、各地で大雨が続いていることや、カイバル・パクトゥンクワ州を含む北部地域で被害が拡大していることを受け、市民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけていた。
カイバル・パクトゥンクワ州の少なくとも3地区で23日に地滑りが発生し、いくつかの幹線道路が寸断された。
AP通信はNDMA報道官の話しとして、「山間部の道路を復旧させるために、24時間体制で作業に当たっている」と伝えている。
NDMAの統計によると、6月25日以降の大雨で亡くなった人は全国で133人に達した。そのうち少なくとも42人が子供である。
東部パンジャブでは3つの主要河川が増水。当局は氾濫の恐れがあるとして、一部地域の住民に避難を呼び掛けている。
パキスタンの雨季は7月から9月まで続く。昨年の大洪水では国土の3分の1が水没し、全土で1739人が死亡。約3300万人が影響を受け、800万人近くが避難を余儀なくされた。被害総額は300億ドル以上と推定されている。