◎アフガンと国境を接するパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の被害が特に深刻と伝えられている。
アフガニスタンとパキスタン当局は23日、両国の国境付近で発生したM6.5の地震による死者が21人に増加したと報告した。
米地質調査所(USGS)によると、地震は22日の午前1時47分頃(現地時間)に発生。震源はアフガン北東部のパキスタン国境近く。地震の規模を示すマグニチュードは6.5。震源の深さは187.6km。
この地震により、アフガニスタンでこれまでに10人、パキスタンで11人の死亡が確認された。報道によると、両国で被害を受けた家屋は数百軒にのぼり、130人以上が負傷したという。
アフガンと国境を接するパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の被害が特に深刻と伝えられている。
タリバンの報道官はSNSに声明を投稿。この地震で少なくとも10人が死亡、60人が負傷したと明らかにした。また、全土で約800軒の家屋が被害を受けたという。
パキスタン国家防災管理庁(NDMA)は州政府と協力して被災地の支援に当たるとしている。被害の全容はまだ明らかになっていない。
この地域では強い地震が相次いでいる。2005年に発生したマグニチュード7.6の地震ではパキスタンと印カシミール地方で数千人が死亡した。
アフガン南東部で昨年発生したマグニチュード6.1の地震では石造りやレンガ造りの家屋が軒並み倒壊した。タリバンはこの地震で1150人が死亡、数百人が負傷したと報告している。