◎ネパールの雨季は6月から9月末頃まで続く。
ネパールの広い範囲で大雨による洪水や土砂崩れが発生し、少なくとも14人が死亡、9人が行方不明になっている。現地メディアが7日に報じた。
それによると、これらの地域では4日から大雨が続き、48時間雨量が500ミリに達したところもあるという。
隣国のインドとバングラデシュでも洪水が発生し、数百万人が避難を余儀なくされている。
ネパール国家警察の報道官は7日の声明で、「首都カトマンズを含む複数の地域で洪水や冠水被害が報告され、少なくとも14人が死亡、9人が行方不明になっている」と明らかにした。
ネパールの雨季は6月から9月末頃まで続く。
地元メディアによると、ヒマラヤの麓に位置する複数の集落で河川の氾濫が確認されたという。
被害の全容は明らかになっておらず、自治体・警察・消防が調査している。インドと国境を接する地域でも洪水が確認された。
インド北東部アッサム州では大雨による洪水が多発し、これまでに6人の死亡が確認された。
プレス・トラスト・オブ・インディア通信によると、アッサム州における5月中旬以降の大雨による死者は70人に達したという。
インドの隣国バングラデシュでは洪水により200万人以上が避難を余儀なくされている。中央政府の災害対策本部は7日、被災地に陸軍の追加部隊を派遣すると発表した。
南アジアのモンスーン時期に降る雨の量は年間雨量の70~80%に相当する。