◎地震は多くの人が就寝している真夜中に発生した。
ネパール北西部の山岳地帯で3日に発生したマグニチュード5.6の地震について、政府当局はこれまでに157人の死亡を確認したと明らかにした。地元メディアが4日に報じた。
米地質調査所(USGS)によると、震源地は首都カトマンズの北東約400キロに位置する山間部の集落近く。震源の深さは17.9キロ。
地震は多くの人が就寝している真夜中に発生した。
地元メディアは現地で救助活動に当たっている隊員の話しとして、「レンガや丸太で造られた家屋が軒並み倒壊し、多くの市民が瓦礫の下敷きになっているものとみられる」と伝えている。
深刻な被害を受けた山間部集落への移動手段は限られており、車も入れないため、隊員たちは徒歩で現場に向かった。
地元テレビ局は土砂で寸断された林道を徒歩で何とか進む隊員の姿を報じた。
首相府の報道官は4日、「政府は関係機関・自治体と連携して被災地にできるだけ多くの援助を届けようとしている」と説明した。
地元メディアによると、ヘリが着陸できる地区にはテント、食料、医薬品が大量に空輸されたという。
テレビ局の取材に応じた男性は「真夜中に突然大きな揺れを感じ、気づいた時には体の半分が瓦礫に埋もれていた」と語った。この男性は救助され、カトマンズ郊外の病院で手当てを受けた。
地元メディアは自治体関係者の話しを引用し、「多くの市民が瓦礫の下敷きになっている可能性があり、犠牲者の数は増える可能性がある」と伝えている。