◎ネパールの雨季は6月から9月末頃まで続く。
ネパール中部の高速道路でバス2台が地滑りに巻き込まれ、川に転落した事故について、地元当局は15日、これまでに11人の遺体を収容し、行方不明者の捜索を続けていると発表した。
バスは12日未明、首都カトマンズの西方約120キロの高速道路で地滑りに巻き込まれ、川に転落。少なくとも51人が流されたとみられる。3人が自力でバスから脱出し、川岸に泳ぎ着いた。
地元メディアによると、救助隊は24時間体制で行方不明者を捜索中。15日午前の時点で11人の遺体を収容したという。
現場で救助活動を指揮する消防の責任者は記者団に対し、「これまでに7人の身元を確認し、親族と連絡が取れた」と語った。
それによると、4人がネパール人、3人はインド人であった。
残り4人の身元は確認できておらず、バスの乗客かどうかも不明。
最初の遺体はバスが転落した現場から約50キロ離れた下流で見つかった。
他の10人はインド国境近くで発見。うち2人は100キロ以上離れた下流の川岸で地元住民が発見した。
ネパールでは2週間ほど前から広い範囲で大雨が続き、バスが転落した川も増水していた。
バスはカトマンズと南部地域を結ぶ高速道路を走行中、地滑りに巻き込まれ、土砂と共に川に転落、流された。
報道によると、この高速道路では少なくとも3カ所で土砂崩れが発生、寸断され、復旧作業が行われているという。
陸軍・海軍・警察の合同部隊が数百人体制で行方不明者を捜索中だ。
地元メディアによると、川の水位はこの数日で多少落ち着いたものの、それでも平年より高く、流れが速い状態となっている。
ネパールの雨季は6月から9月末頃まで続く。