◎気象学者たちは今年、サハラ砂漠で稀に見る大洪水が発生するかもしれないと予測していた。
アフリカ北部のモロッコとアルジェリアで大雨による洪水が発生し、少なくとも16人が死亡、家屋や公共インフラが被害を受けた。現地メディアが9日に報じた。
モロッコの気象台によると、多くの地域で過去2日間の雨量が記録を更新し、一部地域では年間の平均降水量を上回ったという。
気象学者たちは今年、サハラ砂漠で稀に見る大洪水が発生するかもしれないと予測していた。
モロッコ政府によると、農村部で11人が死亡し、24軒の家屋が倒壊。行方不明者は9人。水道、電力インフラ、主要道路で被害が確認された。
モロッコ内務省は声明で、「記録的な大雨がもたらした天災に対処すべく、関係機関が復旧作業に当たっている」と述べた。
週末に大統領選が行われた隣国アルジェリアでは砂漠地帯で少なくとも5人が死亡した。内務省は「砂漠地帯で1000年に1度の大雨が降った」と述べている。
アルジェリアの国営メディアによると、陸軍の兵士数千人が被災地に派遣され、自治体を支援しているという。洪水により、橋、道路、鉄道が被害を受けたと伝えられている。