◎モロッコは6年連続で干ばつに見舞われ、この冬は記録的な暑さとなり、1月の気温は1940年に統計を取り始めて以来、最も高くなった。
アフリカ北西部・モロッコが猛烈な熱波に見舞われ、中部ベニメラルで20人以上が死亡した。保健省が25日、明らかにした。
それによると、ベニメラルの22~24日の最高気温はほぼ全ての地域で40度を超え、48度に達したところもあったという。
保健省は声明で、「ベニメラル市内で過去24時間のうちに20人以上が亡くなり、そのほとんどが高齢者であった」と述べた。
それによると、死因はいずれも熱中症とみられる。
中央政府は全国民と観光客に対し、水分補給をこまめに行い、日中は外出を避けるよう呼びかけている。
ベニメラルは最大都市カサブランカの南東約200キロに位置する。25日の最高気温は43度であった。
気象台によると、この熱波は今後数日中に和らぐ見通し。マラケシュの28日の気温は30度を下回る見込みだ。
モロッコは6年連続で干ばつに見舞われ、この冬は記録的な暑さとなり、1月の気温は1940年に統計を取り始めて以来、最も高くなった。
高温と干ばつの影響で貯水池の水位は下がり、農業部門が脅かされている。
EUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」によると、22日の世界の気温は統計を取り始めて以来、最も高かったという。