◎当局は数カ月にわたる雨不足を受け、10日の午前0時からメキシコシティに給水制限を課した。
メキシコ・首都メキシコシティが深刻な水不足に見舞われている。
地元メディアは11日、市内に水道水を供給するダムや貯水湖の水位が過去最低レベルに低下したと報じた。
当局は数カ月にわたる雨不足を受け、10日の午前0時からメキシコシティに給水制限を課した。
中央政府の緊急事態省は10日の記者会見で給水制限を発表。当局は発効のわずか4時間前にソーシャルメディアで市民に周知した。
それによると、メキシコシティの市民2000万人以上に水道水を供給する3つの主要貯水湖の水位は記録を取り始めて以来、最も低くなったという。
当局は10月17日から一部地域で給水制限を開始。10日の制限は対象範囲を拡大し、西部の12の自治区で水圧の低下が予想される。
当局は制限解除の時期を明言せず、「数ヶ月先になる可能性がある」とだけ述べた。専門家によると、貯水湖の水位を回復させるレベルの雨は雨季(5~10月)まで期待できないという。
地元メディアは「メキシコシティがこれほど厳しい干ばつに見舞われたのは初めて」と伝えている。
首都以外の市民は過去にもっと厳しい給水制限を体験しているが、いずれも数日で解除されている。