▽米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
米カリフォルニア州ロサンゼルスで少なくとも2つの山火事が発生し、一部地域に避難命令が出ている。
最初の山火事は西部のパシフィック・パリセーズ地区で7日の午前11時頃に報告され、2~3平方キロメートルが焼失した。
ロサンゼルス市消防局は声明で、パシフィック・パリセーズ地区とその周辺に避難命令を出し、対象地域外の住民に対し、いつでも避難できる準備を整えておくよう促した。
パシフィック・パリセーズ地区では複数の道路で渋滞が発生。ABCニュースによると、乗り捨てられた車や炎に包まれた複数の車が目撃されたという。
ロサンゼルス市消防局は2つの道路に放置された車約30台を撤去するとしている。
7日正午の時点で死傷者の情報はない。ソーシャルメディアで共有された動画にはパシフィック・パリセーズ地区で複数の住宅が燃えている様子が映っていた。
ウェスト・ハリウッド地区の郊外でも山火事が発生。消防が対応に当たっている。
カリフォルニア州消防局によると、両方の火災の出火原因は不明。
米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
昨年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いていたが、11月末に気温が急激に下がり、多くの山火事が鎮火した。
国立気象局(NWS)は7日、カリフォルニア州で季節外れの高温と乾燥により、山火事のリスクが高まっていると警告した。