◎ケニアは過去の雨季でも主要河川の増水などによる洪水を経験し、数千人が犠牲になっている。
2024年4月12日/ケニア、北部タナリバー郡の通り(AP通信)

国連人道問題調整事務所(OCHA)は11日、東アフリカ・ケニアの広い範囲で大雨による洪水が確認され、少なくとも13人が死亡、2万人近くが避難を余儀なくされていると明らかにした。

それによると、先月中旬に雨季が始まって以来、広い範囲で洪水や鉄砲水が確認され、13人が死亡、1万5000~2万人近くが自治体の避難所に避難したという。

ケニア赤十字社の報道官はAP通信の取材に対し、「北部タナリバー郡などで幹線道路の封鎖が相次いでおり、少なくとも5つの道路が洪水で寸断されている」と語った。

タナリバー郡の道路では今週、51人の乗客を乗せたバスが増水した河川に突っ込んでいる。乗客は全員救助された。

タナリバー郡の郊外にあるダムが大雨により決壊したと伝えられているが、詳細は不明だ。気象台は北部の広い範囲に大雨洪水警報を出し、対象地域の住民に避難を呼び掛けている。

地元メディアによると、国内47郡のうち9郡で洪水被害が確認されたという。

中部地方では土砂崩れも発生。西部では9日に4人の死亡が確認された。

ケニアは過去の雨季でも主要河川の増水などによる洪水を経験し、数千人が犠牲になっている。

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