◎シッキム州では4日から5日にかけて広い範囲で豪雨となり、この24時間で2000人以上が救助された
2023年10月5日/インド、北東部シッキム州、ダムの決壊により冠水した町(Prakash Adhikari/AP通信)

インド北東部シッキム州で大雨による洪水が発生し、少なくとも18人が死亡、100人以上が行方不明になっている。地元当局が5日、明らかにした。

それによると、同州では4日から5日にかけて広い範囲で豪雨となり、この24時間で2000人以上が救助されたという。

州政府は2万2000人以上が影響を受けたとして、州内に26の救援キャンプを設置したと発表した。

現地メディアによると、陸軍・空軍・消防・警察の合同チームはこれまでに18人の死亡を確認したという。負傷者は26人確認され、市内の病院で手当てを受けている。

行方不明者の中には救助活動に当たっていた兵士22人が含まれる。州政府の危機管理局は5日、陸軍などと連携して24時間体制で救助・捜索活動を続けると報告した。

タイムズ・オブ・インディア紙によると、西ベンガル州でも大雨による洪水が発生し、救助活動に当たっていた陸軍兵士4人が死亡したという。

西ベンガル州では陸軍の宿営地も被災したと伝えられている。

中央政府の報道官は5日、シッキム州などの洪水によって観光客3000人近くが避難を余儀なくされたと明らかにした。

首都ニューデリーの陸軍参謀本部は声明で、「シッキム州の複数の地区に取り残された市民や観光客を救助し、関係機関と連携して医療援助を提供している」と述べた。

タイムズ・オブ・インディア紙は関係者の話しとして、「シッキム州の山間部にあるダムの一部が決壊し、広い範囲が冠水した」と伝えている。

それによると、シッキム州では11の橋が流され、少なくとも4つの地区で300近くの家屋が全壊または損壊したという。

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