◎バングラデシュではこの20年で最悪の洪水が発生し、約200万人が孤立、少なくとも100万人が影響を受けた。
2022年5月20日、バングラデシュ、北東部シレット(Mamun Hossain/AFP通信/Getty Images)

バングラデシュとインド当局は21日、複数の地域で豪雨による洪水が発生し、少なくとも57人が死亡、数百万人が被災したと発表した。

バングラデシュではこの20年で最悪の洪水が発生し、約200万人が孤立、少なくとも100万人が影響を受けたと伝えられている。

バングラデシュ北東部シレットの自治体によると、市内の主要河川が氾濫し、少なくとも100の村が浸水、これまでに10人の死亡を確認したという。

自治体の報道官はAFP通信のインタビューの中で、「約200万人が洪水で立ち往生している」と説明した。

インドでも各地で大雨による洪水と地滑りが報告され、地元当局によると、少なくとも47人が死亡した。

バングラデシュと国境を接する北東部アッサム州では大規模な地滑りが発生し、少なくとも14人が死亡したと伝えられている。

アッサム州当局によると、3000以上の村で浸水被害が報告され、少なくとも85万人が被災し、多くの農地が水没、数千戸が全半壊したという。

アッサム州中央部の被害は深刻と伝えられており、現地メディアによると、いくつかの地域では4m以上冠水した可能性があるという。

アルジャジーラはアッサム州政府高官のコメントを引用し、「救助隊は多くの遺体を回収し、救援物資を避難所に届け、数十万人を高台や避難所に移動させようとしている」と報じた。

アッサム州の避難キャンプに避難した人々は、食料が足りないと政府に訴えている。

子供連れの母親はアルジャジーラの取材に対し、「どうしたらいいのか分からない。何もかも流されてしまった」と語った。「家畜も流されたと思います。私の村の住民はすべて失いました」

インド東部ビハール州では19日に発生した洪水で少なくとも33人が死亡、数十人が負傷した。

バングラデシュのシレットで牛の救助を支援した男性はAFP通信に、「私の家は腰の高さまで浸水し、魚を捕まえることができた」と語った。「飲み水がないので苦労しています。私は雨水を貯めて飲んでいます」

シレットの水没した村にとどまっている女性はアルジャジーラに、「水が引くのを待つ」と語った。「昨日は娘と一緒にベッドの上でじっとしていました...」

この女性の自宅も腰の高さまで浸水している。

AFP通信によると、シレットの停電エリアは拡大しており、約5万世帯が数日前から停電しているという。

スポンサーリンク