◎被害の全容は明らかになっていない。ガラツィ市内を流れる河川は氾濫もしくは堤防が決壊し、広い範囲が冠水している。
ルーマニア東部の広い範囲で大雨による洪水や冠水被害が報告され、これまでに4人が死亡、数百人が冠水地域に取り残されている。現地メディアが14日に報じた。
それによると、中央政府は東部2県に救助隊を派遣。4つの地域で3人の高齢女性と男性1人の遺体を収容したという。
大統領府が公開した映像には冠水エリアに入った救助隊のボートが高齢者たちを安全な場所に運ぶ様子が映っていた。
政府によると、首都ブカレストの北東約250キロに位置するガラツィ県の被害が特に深刻で、約5000世帯が被害を受けたとみられる。陸軍と空軍がこの地域に派遣され、警察・消防・自治体を支援している。
被害の全容は明らかになっていない。ガラツィ市内を流れる河川は氾濫もしくは堤防が決壊し、広い範囲が冠水している。
地元当局などによると、14日午後1時の時点で、被害を受けた地域に配置された700人の内務省職員の助けにより、250人以上の市民が安全な地域に避難したという。
一部地域の6時間雨量は300ミリに達したと報告されている。
ヨハニス(Klaus Iohannis)大統領はフェイスブックに声明を投稿。犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、被災地に必要な支援を送ると約束した。
またヨハニス氏は「このような異常気象を予測する能力を向上させる必要がある」と強調した。