◎ギリシャの山火事シーズンは始まったばかりである。
2024年6月30日/ギリシャ、首都アテネ郊外、消火活動に当たる消防士(AP通信)

ギリシャの消防当局は9日、南西部の港湾都市パトラスの郊外で山火事が発生したことを受け、近くの小児病院と老人ホームに退避勧告を出した。

消防によると、ヘリや飛行機による消火活動の結果、この山火事はほぼ鎮火したという。負傷者は報告されていない。

小児病院は子供20人を首都アテネの病院に移したと報告している。

この山火事はアテネの西方約200キロの松林で発生。パトラスに接近する恐れがあったものの、現時点で家屋が被害を受けたという情報はない。

消防によると、消防士約80人、消防ヘリ2機、消防飛行機10機を投入し、半日ほど消火に当たった結果、ほぼ鎮火したという。

ギリシャの山火事シーズンは始まったばかりである。出火原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。

地元メディアによると、9日には少なくとも3つの地域で新たな山火事が発生したという。

中央政府は今週、全国で高温と乾燥が続き、山火事のリスクが高まっていると警告していた。

南部ペロポネソス半島東岸に位置するイドラ島で先月発生した山火事では放火の疑いで少なくとも13人が逮捕されている。

昨年8月にも放火の疑いで79人が逮捕された。

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