◎全体の焼失面積は50平方キロメートル(東京ドーム1000個分)。直近の24時間で新たに41件の山火事が確認された。
ギリシャ南部ペロポネソス半島で発生した山火事について、消防当局は1日、数百人の消防士、消防団、ボランティアによる消火活動が続いていると明らかにした。
この火災は週末に発生、これまで2人の死亡が確認されている。地元メディアによると、この2人はペロポネソス半島のリゾート地郊外で9月29日遅くに行方不明になった住民とみられる。
政府はEUに支援を要請。1日遅くにイタリアの放水機2機が消火活動に加わった。クロアチア政府も放水機を派遣している。
消防当局によると、ペロポネソス半島南部と中部の山中で22機の放水機が活動中。400人以上の消防士を支援しているという。
消防庁の報道官は声明で、「主要な山火事の勢いは収まっている」と述べたが、今後の天候次第では、再び燃え広がる可能性があると警告した。
首相府も声明を出し、対象地域の住民に避難を呼びかけた。当局はこの3日間で少なくとも9つの集落に避難命令を出している。
全体の焼失面積は50平方キロメートル(東京ドーム1000個分)。直近の24時間で新たに41件の山火事が確認された。
ギリシャの山火事シーズンは9月末頃まで続く。出火原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。
気象台によると、極度の乾燥と強風はしばらく続く見通し。気温は低下傾向にある。
最初の山火事は高温の影響で例年よりかなり早い4月に発生した。